芥川龍之介の紀行文『上海游記』をもとに、AI画像生成を用いて読みやすいように再構成してマンガ化しました。

Amazon.co.jp: 芥川龍之介 上海游記 電子書籍: 山田千紗子: Kindleストア
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船酔いを軽く考えていた語り手は、荒れる玄海でたちまち苦しむことになります。
やっと上海へ着いたかと思えば、埠頭では人力車夫に取り囲まれ、馬車は町角で暴れ、最初のホテルにも落ち着けません。異国の都市に足を踏み入れた語り手は、期待と戸惑いの入りまじったまま、上海の街を歩き始めます。
ジョオンズとの食事、夜のカフェ、踊り場、薔薇を売る老婆、病院での療養、城内の路地、湖心亭、城隍廟、鳥籠の並ぶ茶館――語り手の目に映る上海は、美しいだけの異国ではありません。にぎやかで、雑然としていて、ときに滑稽で、ときに不気味です。
芥川らしい皮肉まじりの観察によって、街の光景は一つ一つ印象的な場面として描かれていきます。
さらに物語は、劇場で見た中国芝居、章炳麟や鄭孝胥といった知識人との対面、酒楼に集う芸者たち、若い思想家・李人傑との会話へと進みます。語り手は、上海の華やかさや退廃だけでなく、そこに生きる人々、政治、文化、日本人の姿まで見つめていきます。
本作では、原作の旅行記としての流れを大切にしながら、船旅、上陸、街歩き、病床、劇場、酒楼、知識人訪問、そして出航前の最後の回想までを、マンガとして読みやすく再構成しました。
異国の街に魅せられながらも、簡単には美化しない語り手のまなざしが、『上海游記』ならではの面白さです。
原作:芥川龍之介
芥川龍之介『上海游記』より
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